【初心者向け】ガンプラにスジボリする方法まとめ
この記事の目次
ガンプラにスジボリする方法を初心者向けにまとめました。
ガンプラに元から施されているデザインだけでなく、素組みにメカディティールを施すことでよりリアルに、オリジナリティ溢れるガンダムへ仕上げたい!そう考えている方に向けて解説しています。
使用する道具をはじめ、デザインとなるテンプレートのことについても触れているので、スジボリが初めてという方はぜひ参考にしてください。
ガンプラにスジボリするための必要な道具
まず、ガンプラにスジボリを施すために必要となる基本的な道具はこちら。
- スジボリ用ガイドテープ(クリアラインテープ)
- BMCタガネ
- けがき針
- スジボリヤスリ
- デザインナイフ
- ヤスリ(紙・スポンジどちらでも)
- シャープペンシル(2B~4Bの柔らかい芯があれば尚良し)
- ケバ立ち取りブラシ(もしくは歯ブラシ)
- デバイダー(左右対称にデザインを取りたい時用)
「スジボリ用ガイドテープ」は、スジボリを行う上で貼る定規のような役割を果たしてくれる道具です。カラーや太さに種類がありますが、3mmのクリアータイプを使用する人が多い傾向にあります。クリアラインテープは、曲線を描きたい時に使うものなので、曲線をデザイン予定の場合のみ用意しましょう。
タガネの特徴は、刃先が四角くなっているという点。「BMCタガネ」はスジボリ堂という、プラモデルに必須となる道具を展開しているメーカーの彫り工具で、こちらが主に使用頻度の高いメイン道具となるでしょう。スジボリ道具は様々なメーカーから展開されていますが、こちらのメーカーの彫り道具がよく使われています。
けがきの特徴は、刃先が三角に尖っているという点。「けがき針」は曲線などを彫るのに適した道具で、どのような方向にも動かしやすい特徴あり。
「スジボリヤスリ」は「目立てヤスリ」と呼ばれる道具。彫るというより削る道具です。合わせ目消しなど、接着した箇所を平面にしたい時のスジボリに使います。
初めから全ての道具を揃える必要はありません。次の項目「ガンプラにスジボリする方法」をチェックして、必要になりそうな道具を中心に揃えるといいでしょう。いずれの道具もネット通販サイトなどで手軽に手に入ります。
ガンプラにスジボリする方法
①下書き
それではガンプラにスジボリする方法を解説していきましょう。まずはガンプラに施したいスジボリのラインを、シャープペンシルを使って下書きしていきます。どんなスジボリにするか、この段階でイメージを固めていきます。ガンプラは扱いやすい程度に分解して作業するとラクです。
②ガイドテープを貼る
下書きができたら、その線に沿ってスジボリ用ガイドテープを貼っていきます。下書きの時点であまり真っ直ぐではなかった線も、ガイドテープを貼れば真っ直ぐになります。平面、カーブが緩やかな線であればガイドテープを。曲面に貼りたい時や、曲線を描きたい時はクリアラインテープを使います。
③スジボリしていく
ガイドテープに沿って「けがき針」を使い、ガイドラインを作りましょう。ガイドとなるラインが彫れたら、その線の上から更に「BMCタガネ」を使ってスジボリをしていきます。力は加え過ぎず、何度もなぞるように彫っていくと綺麗に仕上がります。彫る回数は10回~20回が目安で、彫る回数を決めておくのがコツです。
④面を整える
スジボリができたら、ヤスリがけして表面の毛羽立ちを整えます。あまり削りすぎるとスジボリの意味がなくなってしまうので、800番~1000番を使うといいでしょう。ケバ立ち取りブラシや歯ブラシなどを使って、削りカスを綺麗に取り除いたら、これでスジボリの作業は完了です。
スジボリ初心者が知っておきたいコツ・ポイント
練習する方法
スジボリ初心者が練習する方法は、キットに元々入っているモールドの上からなぞってみることです。そうすると力加減が掴めるようになってくるだけでなく、既に線が入っている状態なので、ガイドテープを貼らずとも真っ直ぐな線を彫る練習になります。
スジボリの太さについて
スジボリをどれくらいの太さで入れていくかという道具選びについてですが、スジボリ堂のBMCタガネを見本に挙げると、0.15mm、0.2mm、0.3mm、0.5mm、1mmの5種類の中から選びます。
細かいディティール~がっつり分かれ目を見せるという使い方で選んでいくことになりますが、後でスミ入れを行うかどうかということも視野に入れて太さを決める必要があります。
今持っているガンプラがあれば、元から入っているモールドを参考に太さを決めると、失敗がありません。
左右対称にスジボリするには
左右対称に同じデザインでスジボリするには「デバイダー」といって、ものさしから図面に、図面からものさしへ寸法を移すために使われる、コンパスのような道具を使用します。
左右対称にデザインする方法は人により様々で、同じ形にカットしたガイドテープを左右に貼るという方法や、他にも紙やマスキングテープにデザインを写し取って移動させる人もいます。試せそうな方法から取り入れていくといいでしょう。
塗装のタイミング
スジボリをする上で疑問なのが、いつ塗装をするのかということについてですが、スジボリを済ませてから塗装を行います。
スジボリした後は削りカスを綺麗に除去しておかなければ、毛羽立ちや削りカスの影響で汚く仕上がってしまうので、注意が必要です。
テンプレートを使った方法
テンプレートを使ったスジボリ方法もあります。波打ったデザインや円形・正方形など、幅広い種類のテンプレートが、スジボリ堂やタミヤなど有名なメーカーから展開されています。使いたいデザインが含まれたものを選ぶといいでしょう。
ひとつのテンプレートに複数サイズ揃ったようなタイプがおすすめです。パーツごとにサイズを合わせて使ったり、他のガンプラ製作にも使ったりと、何かと出番が多く買ってよかったと思えるはず。
素材がステンレスになっているものが便利で、その硬さがガイドとなり、複雑なモールドをシャープに彫ることができます。
スジボリに失敗した時の直し方
彫る時に勢いづいたり、彫ったものの気に入らなかった時、いわゆる「スジボリに失敗した」部分は直すことが可能です。予定していなかった部分をもう一度埋めるために、瞬間接着剤をパテに見立てて埋めます。埋めて乾いた後は、ヤスリで表面を整え完了。
埋めた部分をまた彫りたいと思った時はプラスチックに比べるとやや硬いので、手を怪我しないよう気をつけながら彫り進めましょう。プラモデル用の道具として展開がある「エッチングノコ」という小さなノコギリ状ものを使うと、より綺麗に仕上げることも可能です。
瞬間接着剤 シアノン DW
こちらはスジボリに失敗した際にパテとしてよく使われている瞬間接着剤。瞬間接着剤という名でありつつも、瞬時に乾くわけではないので、細かな作業を慎重に行うガンプラ作りに向いています。(硬化時間10〜15分)
ガンプラへ施すスジボリデザインの作例
スジボリの作例をご紹介。デザインの参考や、仕上がり具合などをチェックしてみてください!
平行線と角による構成
今日はボディとスカートにスジ彫りをいれていきました。太い線にはプラチップを入れる感じです。 #ガンプラ pic.twitter.com/lJtuXcg14A
— またたび (@matatabi1022) December 18, 2022
真っ直ぐな線と角のみで構成されたスジボリ。パーツに対して平行になるよう線を引いています。角ばった、無骨な雰囲気が出せるのが平行線と角による構成の魅力。統一感を出すには、似た形のパーツに施す角の角度を揃えること。(長めのパーツにはこの角度、四角いパーツに施すのはこの角度、と決める)
スジボリ初心者をはじめ、スジボリに慣れた人でも曲面に彫るのは難しく、平面に彫ることから始めていくと上手くいきます。
平行線と角による構成であれば、スジボリ用ガイドテープ、もしくはテンプレート、どちらを使ってもデザインできるでしょう。
曲線に沿って彫る
ちょっとだけスジボリしたんでコレで終わりにしよ
下手くそ過ぎて泣けてくる😂ではおやすみなさいー
#ナイチンゲール pic.twitter.com/ePT6peWBgF— 半熟卵さん@低浮上気味 (@ura_neko1130) December 19, 2022
パーツに曲線がある時、曲線に沿って彫るという方法。かなりシンプルではあるものの、線1本のディティールをプラスするだけでもメカらしさが増します。
曲線を引く際にはタミヤなどから「曲線用マスキングテープ」という、ゴムのようなテープが売られているので、そちらを使うと綺麗に曲線を描くことができます。
パーツの縁からシャープペンシルなどで距離を測り、印を入れたところへなぞるようにテープを貼ってスジボリしていくといいでしょう。
丸モールドを加える
スジボリと合わせて、ビットブレード、スピンモールドでも遊んでみました😆
丸モールドはやり過ぎなのは認める☺️#吟醸プラモ005#HGバウンドドック#ガンプラ pic.twitter.com/vAHslGAswk
— 吟醸マサムネ (@Ginjo_Kagura) January 4, 2021
角を中心に丸モールドを加えると、急にメカらしさが増すことから、ハマッてしまう人も多いようです。
丸モールドは、ゴッドハンドの「スピンブレード」という回して使う彫刻刀が人気です。サイズ1mm~3mmの刃が5本セットになって3,000円以内で展開されているので、真っ直ぐ彫ることに慣れてきた頃に手に入れるのもおすすめ。ぜひ色々なスジボリを試してみてください!
まとめ
今回はガンプラにスジボリする方法をまとめました。
今後もプラモデルに関する記事を投稿予定ですので、楽しみにお待ち下さい!