西宮市の特徴と歴史

兵庫県南東部に位置し、人口約48万人。大阪市と神戸市の中間に位置し、兵庫県内3位の人口を有しています。 交通は市南部を中心に鉄道やバスなどの道路網が整備されており、鉄道はJR西日本、阪急電鉄、阪神電気鉄道の3社7路線が市内に敷設されており、特に阪急電鉄が西宮北口駅を中心に十字に路線網が展開され、阪神間の交通拠点になっています。 西宮市の名産品としては、日本酒、名塩和紙、和ろうそくがあります。 日本酒は「灘の生一本」の産地として有名な灘五郷の中の西宮郷と今津郷があり、全国に名高い歴史ある酒どころとして知られています。西宮における酒造りの歴史は古く、すでに室町時代には「西宮の旨酒」として知られているほどの産地だったのです。 名塩和紙は、原料の雁皮に地元でとれる細かな泥土を漉き込む独特の手法で漉かれます。日焼けや火に強く、しみや虫がつかず長期保存がきくという特長をもっており、漉き込まれた泥のため独特の風合い・光沢があります。このため江戸時代には襖紙や藩札として重宝され、「名塩千軒」といわれておおいに繁栄しました。現在では文化財の保存修復や金箔工芸に使われており、兵庫県の無形文化財として登録されています。 和ろうそくの歴史は古く、仏教の伝来とともに大陸から伝わったと言われており、全国に30店舗程しかない和ろうそく屋の一つが西宮市にある松本商店です。数少ない専門店で、一本一本を手で作る「清浄生掛け」で和ろうそくを製造・販売しているおり、兵庫県の伝統工芸に指定されています。創業は江戸時代の嘉永年間で、今もその伝統技術を守り続けています。 観光スポットで有名なのは阪神甲子園球場が挙げられます。阪神甲子園球場は阪神タイガースの本拠地として、また、全国高等学校野球選手権大会および選抜高等学校野球大会の2大高校野球全国大会が開催され、「野球の聖地」として全国的にその名が轟いています。 ショッピングなどでは阪急西宮ガーデンズがあり、2008年のオープン時には西日本で最大、全国でも3位の広さを誇る巨大ショッピングセンターです。中には阪急百貨店を始め、TOHOシネマズ、ロフト、ユニクロなどさまざまなテナントのほか、4階にあるスカイガーデンでは土日祝を中心に、閲覧無料なライブやイベントが年間約200本おこなわれており、1日を通して楽しむことのできるショッピングセンターとなっています。