愛知県東栄町は、愛知県の北東部に位置し、面積の約91%が山林で囲まれた自然に溢れた小さな町です。人口は約2,800人で、6つの行政区から成り立っています。 東栄町は鮎釣りや花祭り、志多ら太鼓などの文化と歴史が息づく山里です。地域の人々との交流を大切にしながら、住みやすい田舎暮らしを楽しんでいます。春には山菜やタケノコ狩り、茶摘みが楽しめます。夏には鮎や川遊び、秋には栗や柿、冬には花祭りが開催されます。 東栄町は豊橋市から北へ約60kmの距離に位置し、池場の峠を越えると重畳の山並みが広がります。町の最高地点である明神山をはじめ、700mから1,000m級の山々が連なり、天竜川水系の大千瀬川や奈根川が深い谷を刻んでいます。 集落は急流沿いの平地や緩斜面に点在し、町民の生活の場となっています。東栄町の気候は暮らしやすく、年間平均気温は13.1度です。降水量も多く、特に夏季には半分以上の降水があります。 東栄町には古くから人が住んでおり、縄文時代前期の遺跡も残っています。設楽城址などの歴史的な遺産もあります。明治時代からは馬の生産や養蚕業、木材産業が盛んでした。木材は特に三河杉の産地として名高く、町の繁栄を支えました。 現在では農業の中心としてブロイラーと茶の生産が盛んです。また、都市部からの観光客も増えており、日帰り温泉や天文観測施設、農村交流体験施設が整備されています。特にとうえい温泉は泉質が優れており、年間20万人ほどの入込客を迎えています。花祭りも重要な交流のイベントであり、観光客を魅了しています。 東栄町は少子高齢化や過疎化の課題に直面していますが、「山のめぐみをうけ　ともに築く彩の里　～幸せを実感できる最先端の田舎を目指して～」というビジョンを掲げ、「交流から定住へ」という取り組みを進めています。