フィギュアが劣化する原因とは?対処法と防止策まとめ
この記事の目次
フィギュアが劣化する原因とは何なのか?対処法と防止策についてまとめました。
フィギュアが劣化して困っている、ベタベタをどうすればいいかわからないなど、状態に合わせた対処法をご紹介。特殊素材や、パーツ類が傷んだ時のことについても触れています。
また、これからやっておきたい防止策についても解説しているので、大切なコレクションをこれから守っていけるように準備をしておきましょう!
フィギュアが劣化する原因とは?
フィギュアを飾っていたら、いつの間にか劣化していた。もしくは、ここ最近で一気に傷んでしまった。そんな経験はありませんか?まずは劣化した原因と、何年で劣化が始まるのかについてもチェックしておきましょう。
フィギュアが劣化する原因
フィギュアが劣化する原因は複数考えられます。
外部環境
フィギュアが劣化する原因として、外部環境が第一に挙げられます。特に高温多湿な環境は素材の劣化を進行させるだけでなく、カビやダニの発生を促すなど、大きなダメージを与えます。直射日光も致命的で、紫外線によって素材が変色したり、劣化が加速します。
保管方法
保管方法によっては、フィギュアが劣化する原因になります。通気性が悪いとフィギュアの素材が持つ特性上、添加物が気化してベタベタしたり、湿気がこもってカビが発生する原因になります。
また、他のフィギュアと長期間接触しているうちに、塗装が剥がれたり色移りしたりといったトラブルが起こることも。さらには、手入れを怠ってホコリなどの汚れがついたまま放置していると、劣化は進む一方です。
素材の特性
外部環境や保管方法をどれだけ気をつけていても、素材が持つ特性が原因で、一定の期間が過ぎると途端に劣化することがあります。フィギュアに使われる添加物の気化をはじめ、ゴムや合皮素材の劣化などが例として挙げられるでしょう。
劣化は何年で起こり始める?
フィギュアを購入してから何年経つと劣化が始まるのか気になる方は多いのではないでしょうか。劣化の進行は環境や扱い方、素材の特性により個体差があります。
基本的には製造から約3年程度で劣化が起こるとされることがあります。しかし実際には3年も経たないうちに傷みが見られたり、かと思えば何年も前に発売されたモデルを中古で買ったところ、ほとんど劣化が感じられないこともあります。
どのような状態が劣化とされる?
そもそもどのような状態が劣化とされるのかについてですが、購入した時の綺麗な状態のフィギュアから変化が見られた状態が「劣化」とされます。ただし劣化の内容によっては、変化が起きてからでも対処できる場合があるので、まだ諦めないようにしましょう。
次の項目では、実際にフィギュアが劣化したときの対処法について解説します。お手持ちのコレクションに変化が見られた時点で、早めに対処をしておきましょう!
フィギュアが劣化したときの対処法
フィギュアが劣化したときの対処法をご紹介。ここでご紹介する方法は、劣化が「起きてから」できる対処法についてです。
ベタベタを取る
フィギュアの素材に、塩ビ(塩化ビニール)・PVC(ポリ塩化ビニル)・ソフビ(ソフトビニール)・ポリウレタン・ポリストーンといった合成樹脂(プラスチック)を使用していると、製造工程で添加される可塑剤が経年とともに表面に出てきます。この出てきたものがベタつきとなり、劣化したと感じる場合が多いようです。しかしこの現象はちょっとした手入れで対処できます。
[拭く方法]
軽いベタつき程度であれば、ティッシュや柔らかい布に水を含ませて、やさしく表面を拭くだけで綺麗になります。ソフビは空洞になっている部分がありますが、そういった部分は棒などを使って内部を拭くといいでしょう。
[洗う方法]
かなりベタベタの状態であれば、水〜ぬるま湯に薄く中性洗剤を溶かした液にフィギュアを浸けて洗いましょう。この液を柔らかい布に含ませて拭くのもおすすめです。温度の高いお湯を使うとフィギュアが変形する恐れがあるため、あくまで水〜ぬるま湯を使用してください。
水拭きしたり洗った後は、風通しのいい直射日光があたらないところで、十分に乾かしてください。
ひび割れを直す
PVC(ポリ塩化ビニル)・ABS樹脂・レジン(UVレジンやエポキシレジン)といった素材は、ひび割れることがあります。この場合はひび割れ部分を埋めるような修復を施します。
[ひび割れの状態を確認]
小さなひび割れか、大きな割れ目かを、深さを含め確認します。割れ目は平らであるか、複雑であるかどうかと、塗装が剥がれていないかどうかについても確認しましょう。
[使用する材料や道具]
ひび割れの穴埋めに使う材料は、割れ目の状態に合わせて選びましょう。「プラモデル用接着剤」は小さなひび割れに向いており、「エポキシ樹脂」は大きな割れ目の修復に適しています。
道具には細めのスパチュラやヘラ・カッターナイフ・やすり・マスキングテープ・筆・修復後に施す塗料などを用意します。作業下に敷いておく紙類などもあるといいでしょう。柄が移らない無地のものを敷いておくと安心です。
[ひび割れを直す方法]
まずは、ひび割れた部分についたホコリや汚れを、掃除用として用意した筆などを使ってきれいに取り除きましょう。やすりを使って接着面を平らに整えたら、ピンセットを使って接着剤をひび割れた部分に薄く塗布していきます。できるだけ均一になるよう塗ってください。可動するフィギュアの場合は、可動部分を接着してしまわないよう注意してください。
ひび割れた部分を慎重に合わせて固定したら、接着剤に記載の時間を守ってしっかりと乾燥させましょう。完全に乾燥したら、最後にやすりで表面を滑らかに整えて、塗装で修復部分を目立たないよう塗り隠すなどして作業完了です。
フィギュアの劣化対策としてできること
フィギュアの劣化対策をご紹介します。お気に入りのコレクションを劣化させないよう、できることをやっておきましょう。
温度・湿度の管理
フィギュアは高温多湿な環境に弱いため、変色や変形、ひび割れなどの劣化対策をするには温度・湿度の管理を行いましょう。温度は15~25℃、湿度は40~50%が適切です。これらを保つには、温度計や湿度計を使って管理するといいでしょう。
日光や紫外線を防ぐ
フィギュアにとって致命的な、日光や紫外線を防ぐことは大切です。窓際に置かないようにするのはもちろん、窓際ではなくても陽の光が入ってくるようであれば、遮光・UVカーテンを取り入れるのも効果的です。
照明機器を見直す
かつて使用されていた白熱灯や蛍光灯には紫外線が含まれており、フィギュアを劣化させる原因となっていました。
今はLEDライトになったことから、発熱量が少なくフィギュアを直接照らしても焼ける可能性は低いとされていますが、稀に紫外線を出力するタイプのLEDライトが存在するため注意しましょう。特にプラスチック製フィギュアの塗装を劣化させる可能性があります。
未開封の箱入りフィギュアは取り出す
未開封の箱入りフィギュアは、できれば定期的に取り出して換気を行うことをおすすめします。
フィギュアは可塑剤の気化ガスが発生するため、換気をせず放置していると可塑剤がうまく気化できません。箱のまま置いておくと表面のベタベタが増えて、変色や塗装の剥がれなどの劣化を招くことがあるため注意が必要です。
特にプライズ品や一番くじでゲットしたフィギュアは数が増えがちで、箱に入ったままという方は多いのではないでしょうか。ブリスターパッケージの場合は開けるかどうすべきか迷うと思いますが、中身が大切であれば、どこかのタイミングで開封をして様子が見られるようにしておきたいところです。
ケースに入れる・換気を行う
フィギュアはそのまま飾らず、ケースに入れて飾るとホコリや汚れから守ることができます。UVカットタイプのケースを選んでおくと、紫外線対策にもなるのでおすすめです。
未開封の箱入りフィギュア同様、ケースに入れる場合も月1回ほど蓋を開けて、可塑剤の気化ガスを逃すよう換気を行いましょう。
最近だと、PCケースの中にフィギュアを入れて飾るような例がありますが、熱がこもり変色や変形を招く恐れがあります。ファンがまわりホコリも溜まりやすいので、お気に入りのフィギュアの飾り先を探しているようであれば、ケースの購入をおすすめします。
ケースと同じく密閉する飾り方の中でも「瓶詰めフィギュア」といって、かつては瓶の中にフィギュアを入れるDIYが流行ったことがありました。しかしフィギュアと一緒に吸水ポリマーを入れることで、カビが生えたり腐ることがあります。湿気を伴う飾り方は避けましょう。
劣化防止スプレーを使用する
フィギュアの表面を保護する目的で使用する劣化防止スプレーが発売されています。UVカット・ホコリの付着防止・湿気を防ぐといった効果に期待できるので、ケースなしで飾りたい時は活用してみてはいかがでしょう。
GSIクレオス Mr.スーパークリアー つや消し スプレー B514
こちらはフィギュア表面のコーティング目的で使える劣化防止スプレーです。つや消しタイプなので、一般的なフィギュアの質感をそのまま生かした仕上がりに。ツヤ出しタイプもあります。
そのほか特殊素材やパーツ類が傷んだ時の対処法
そのほか、特殊素材やパーツ類が傷んだ時の対処法をご紹介します。全ての素材が修復できるわけではありませんが、できる限りの対処法を試して、大切なコレクションを残しましょう!
プラスチック
プラスチック(合成樹脂)が黄ばんだ時は、メラミンスポンジで軽く磨く。もしくは、酸素系漂白剤をぬるま湯に溶かして、漬け置きする方法があります。クリアパーツの場合は色が曇る可能性があるなどリスクを伴う作業です。自己責任にはなりますが、黄変を少しでも取り除くひとつの手段として試してみてはいかがでしょう。
プラスチックは劣化すると割れやすくなります。割れた時は、プラスチック用の接着剤を使用して接着しましょう。
メッキ
メッキが劣化した時は、メッキ専用の補修ペンを使用して直す方法が最も手軽です。まだ劣化する前であれば、メッキ専用の保護剤でコーティングしておくと安心です。
合皮
ホットトイズなど、フィギュアの中には衣装に合皮素材を取り入れているモデルもあるでしょう。合皮は加水分解が起こり、経年劣化とともにひび割れを起こしてボロボロになったり、ベタベタすることがあります。今ある合皮を直すのは難しく、同じ色・素材の合皮布を用意し、同じものを作ることになります。
ゴム
ゴム素材は一度劣化すると直すのは困難です。特に紫外線に弱い特性を持っていることから、少しでも紫外線を浴びる環境下にあると、軟質劣化を起こすなど一気に傷みが生じます。この場合はフィギュアの修復を受け付けている専門業者に相談するのも手です。
植毛
植毛ヘッドを採用したフィギュアだと、毛が抜けてしまうことがあるのではないでしょうか。抜けた時は、フィギュアの素材と植毛の素材に合った接着剤を選び、ピンセットで毛根部分に接着剤をつけましょう。元々生えていた場所にもう一度押しつけるよう接着していきます。
シームレスフィギュア
関節部分が目立たないシームレスフィギュアやシームレスアクションフィギュアが傷んだ時は、自分で修復するのは難しい場合がほとんどです。汚れた時はやさしく洗い流すことで落とせることがありますが、経年劣化でグニャグニャになってしまった部分は、パーツの取り替えができるものは交換を。そうでなければ、専門業者に相談することをおすすめします。
3Dプリンターフィギュア
3Dプリンターで作られたフィギュアが、数年でひび割れてしまう例があります。特に等身大サイズのモデルなどはサイズが大きく、小さなフィギュアとは違って負荷がかかり、割れやすい傾向にあります。
割れた時は接着剤で接着するのが一般的ですが、この場合は次々と割れを起こす可能性があるため、修復は難しいでしょう。最後の望みとしてフィギュアの修復専門業者に相談をしましょう。
まとめ
今回はフィギュアが劣化する原因について解説しました。
今後もフィギュアに関するコラムを更新していきますので、楽しみにお待ち下さい!
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